2024年3月30日(土)から31日(日)にかけて,ホテルインディゴ犬山有楽苑の「国宝茶室如庵ビュープレミアムキング」へ宿泊しました。
旅のサブスクHafH
宿泊日:2024年3月30日(土)
部屋タイプ:国宝茶室如庵ビュープレミアムキング (朝食付き)
価格:1,000 HafHコイン
※公式サイト参考価格:週末1泊45,000-60,000円程度
チェックイン15:00/チェックアウト11:00
本記事の内容は宿泊日時点での内容になりますことご了承ください。
基礎情報
ホテルインディゴとは
ホテルインディゴは,IHGグループの「ラグジュアリー&ライフスタイルコレクション」カテゴリに位置付けられるホテルブランドです1。
ホテルの近くのエリア「ネイバーフッド」のスピリットからインスピレーションを受けた、個性的で居心地の良い空間。 ホテルインディゴは、この魅力的で広い世界のそれぞれの土地をユニークに反映するグローバルブランドです。
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2024年5月現在,日本では箱根,軽井沢,渋谷と今回宿泊をした犬山に展開されています。
ホテルインディゴ犬山有楽苑
ホテルインディゴ犬山有楽苑は,名鉄犬山ホテルの跡地に2022年3月新築開業。経営・所有は名鉄グループ,運営はIHGの日本法人が行っています。
敷地内には国宝茶室「如庵」擁する有楽苑があり,犬山城,そして鵜飼などで有名な木曽川も間近。「この立地ならでは」の空気が感じられるお宿です。
アクセス・周辺情報
●名鉄「犬山遊園駅」西口より,徒歩7分
<名鉄「犬山遊園駅」まで>
名鉄「名鉄名古屋駅」より,犬山線(岩倉・犬山方面)快速特急・特急で約25分
名鉄「中部国際空港駅」より,ミュースカイ約55分(※)
※日中は名古屋止まり(乗換)多し
●JR「鵜沼駅」・名鉄「新鵜沼駅」より,徒歩約20分弱
公共交通機関でのアクセスは上記のとおり。
タクシーを利用される場合は,犬山遊園駅には基本的に待機タクシーはいないため,電話などで呼び出す必要があります。
お車の場合は,ホテル利用者は無料(2024年5月現在)の駐車場があります3。
また,注意点としてホテルの近くにはコンビニやスーパーはありません。
Google Mapによると一番近いコンビニでも1km以上(徒歩20分弱)。また,夜に営業をしている飲食店なども少なく,館内のレストランも混雑気味ですので,夕食難民にならないよう予めプランを立てておきましょう。
チェックイン
14:50ごろにホテルへ到着。
チェックインの時間まで敷地内を見学させてもらおうと考えていたのですが,入り口前で声をかけられ,そのままチェックイン案内となりました。この時すでにチェックイン待ちの方が数組いましたので,ロビーのソファで待機。順番にフロントへ呼ばれる形です。
10分も経たない程度でチェックインが完了し,お部屋へ向かいます。
お部屋
宿泊したお部屋は国宝茶室如庵ビュープレミアムキング35m2。さっそく入室,
右側ウェットスペース(後ほど紹介)を抜けて前方に進むと,右側にクローゼット。
扉部分が姿見。片側半分のみの扉であるため,常時半分開いた状態となります。
中には,羽織,バスローブ,スリッパ,下駄,荷物置き,浴衣,室内着,アイロンなどが格納されています。
さらに前方へ進むと,主室。一見さっぱり,
しかしながらローカルに触発されたデザイン。全体感から小物まで,遊び心があってワクワクするお部屋です。
部屋奥側のリビングスペースも過不足ない空間です。
バルコニー(如庵(有楽苑)ビュー)は,ソファもあってくつろげます。
「如庵」含む有楽苑方向の眺めは……,林と遊歩道です 笑
ミニバー
先の写真にもうつっていましたが,リビングスペースにはミニバーコーナー。
ティーバッグのお茶,コーヒー(ネスプレッソ),台上のお水は無料でいただけます。
紅茶にロサンゼルス発Art of Teaが採用されているのは紅茶好きとしてはたまりません。
棚に入っているスナック・お酒(写真なし),冷蔵庫の飲み物などは有料です。ちなみに,冷蔵庫は高めの温度設定。お腹が冷えすぎない程度に冷やしてくれます。
ベッド
マットレスは180cm幅のシモンズ製。
まくらは,1定員あたり同じものが2つ。90×50cmと大きめで,充填物はダウン・フェザー。包み込まれる安心感があります。
ベッド周りには,サイドランプ,ルームライトのスイッチ,コンセント,充電用USB TypeAと必要なものが揃っており,サイドテーブルも必要十分な大きさです。
水回り(トイレ・洗面・シャワールーム)
入り口入って右側には水回り。
洗面台の下にはフェイス・バスタオルと体重計,上にはハンドタオル,ハンドソープ,ボディローションなどが設置されています。
洗面台横の棚には,鏡,ドライヤー(SALONIA)などと,
アメニティ類です。
今回のお部屋タイプはバスタブはなくシャワーのみ。
しかしながら,余裕のある広さで,グローエのハンド+レインシャワーに椅子設置と設備的にはありがたい。ソープ類はオーストラリアの自然派メーカー「Biology」でした。
汚いものは残っておりませんでしたが,水滴やシャンプーのこびりつきなど生活感(?)があったのは少し残念でした。
お手洗いは日本クオリティな清潔トイレ。
押しトビラかつ奥行きが最低限のため,入った後,扉を閉める時には窮屈感がありちょっとしたストレスを感じます。
館内施設
館内には次のような施設があります。
- レストラン,バー
- リゾートセンター(セレクトショップ兼観光案内などのサービス)
- フィットネスジム
- 大浴場
自動販売機やコンビニ的な売店などは館内にも,近隣にもないので注意しましょう。
少し余談ですが,遠方からの宿泊者向けではないため書きませんでしたが,宴会場(正式にはボールルーム)や会議室が設けられているのは,犬山らしいといえばらしいです。
インディゴブランドではあまり見かけない設備ですが,大きな宴会・パーティー会場が少ない犬山の中で,名鉄犬山ホテルも担っていたそのような機能を残す。ある意味,逆説的にローカルを反映させたインディゴ「犬山」たらしめている設備となっているのが面白いです。
フィットネスジム
場所:1F
営業時間:24時間
料金:宿泊者無料
室内は次のような感じです。
ウォーターサーバ,タオル設置。ジム専用の更衣室はありませんので,着替えはお部屋か大浴場の更衣室で行うと良いでしょう。
内装や木製機器,外のお庭など自然味を感じつつ,ヨガマットなどは室内のアクセントにもなっており,決して単調ではなく体を動かすのにぴったりな雰囲気です。
大浴場(温泉)
場所:1F
営業時間:6:00-11:00, 15:00-23:00
料金:宿泊者無料
内容:内風呂,露天風呂,ドライサウナ
※混雑状況は部屋のテレビからチェック可能
こちらの大浴場は温泉となっており,宿泊者は無料で利用できます。
源泉はホテル敷地内から湧出する犬山温泉。このホテルインディゴのほかに近隣の旅館等で使用されているそうです。1995年に地下1200mから湧出と,伝統的な温泉というよりは,近年の掘削技術発達の賜物である大深度温泉です。
温泉自体は「低張性弱アルカリ性冷鉱泉」と療養泉ほど特徴はなく誰にでも入りやすいものとなっています(加水・加温・循環ろ過4・塩素臭あり)。
男湯は,洗い場6つ,シャワースペース2つ,内風呂・露天風呂(それぞれストレスなく入れるのは5,6人程度),ドライサウナ,水風呂といった内容でした。
ソープ類はお部屋と同じ「Biology」です。
温泉単体として見たときには至って普通ですが,大浴場を含むホテル全体の雰囲気は素敵なので”行って”・”入浴して”・”部屋に帰る”までのトータルの体験としては満足度の高いものでした。
食事
館内には
- レストランINDIGO HOME KITCHEN YAMATERAS(車山照)
- バー THE BAR YOYAMA(夜車山)
という2つの飲食店があります。
■INDIGO HOME KITCHEN YAMATERAS(車山照)
営業時間:
朝食7:00-11:00 (L.E.10:30)
ランチ11:30-15:00 (L.O.14:30)
ディナー17:30-22:00 (L.O.21:00)
■THE BAR YOYAMA(夜車山)
営業時間:17:00-23:00 (L.O.22:30)
夕食は軽くバーで食べたがおすすめしない
今回は軽食メニューも提供しているバーYOYOMAで簡単に食べ飲みしようと18:30ごろに伺いました。
まずいただいたのは「名古屋コーチン桃味噌バターチキンカレー」なる愛知を詰め込んだようなメニュー笑
こちらは想像とは少し違うビジュアルでしたが,美味しかったです。
ですが,そのあとがよろしくなかった。
バーは基本無人でスタッフはレストランと兼務。そして,誰もこちらを気にしていません。
スタッフの方を見て,合図を送るも誰も来ず。このバーはロビーやレストランからも丸見え。そんな場所で約10分,晒されている感が半端なく,不快でした。
その後,通りかかった別担当のスタッフさんにお話をしてバー(兼レストラン)スタッフを呼んでいただき,飲み物はいただかずに会計しました。
ただし,気づかないくらい忙しいにも関わらず,対応いただいている際には忙しさやピリピリ感を感じることはなく。その点は良かったです。
ちなみに,ANAスーパーフライヤーズのレストラン・バー割引はないようです。
朝食はおすすめできる
場所:1F INDIGO HOME KITCHEN YAMATERAS(車山照)
時間:7:00-11:00(L.E 10:30)
座席数:120
形式:定食+ハーフビュッフェ
※混雑状況は部屋のテレビからチェック可能
チェックイン時にスタッフさんから「この日は朝食は6:30にオープンする」と案内が(繁忙日のため?)。
わたしは6:40ごろに会場へ伺いました。
席はまだまだ空いていましたが,時間が経つにつれれ徐々に埋まっていきます。
ただし,7:45頃に会場をあとにするまで,入り待ちが発生している様子はありませんでした。
朝食の内容はプレート(和定食or洋食)+ハーフビュッフェ。プレートの部分は和定食をチョイス。
開業当初を知っている方からは改悪されたとの声もありますが,わたしとしてはかなり満足度の高い朝食でした。
和定食部分は,次のとおり。
とろろは犬山産。ご飯,赤だしはおかわりOKとのこと。お魚の香ばしさや赤だしの香りが心に沁みます。
ビュッフェ部分は次のような感じ。
サラダは愛知県産,犬山産のものも。地元の食材を楽しむのは旅行の醍醐味です。サーモンは「とっとり琴浦グランサーモン」なるものでした。
右側のクロワッサンは,国内では東京に店舗を運営しているフランスの「ゴントラン シェリエ」なる有名店のも。
外はサクッと中はモチモチ,芳醇なバターの風味で今まで食べたクロワッサンの中でもベスト3には入る逸品でした。
次に飲み物。
余談1:混雑時期は朝食の開始時間変更や会場追加も
通常の朝食開始時間は上記の通りですが,私が宿泊した日は開始時間が30分繰り上げの6:30となっていました。
また,朝食会場に「宴会場(7:00-10:00(L.E9:00))」が追加されていました。
宴会場での朝食はフルビュッフェ。宴会場の朝食内容を伺ったところ,
「メニューの内容としてはレストランと変わりません。宴会場では,プレート(和定食,洋食)の部分もビュッフェで提供する形になっています。」
との回答。
和洋両方の内容をいただくことができ,もちろんゴントラン シェリエのクロワッサンもあるとのことでした。
ただ,私は今回は定食の盛り付けも含めて楽しみたかったり,できたものが素早く提供されるという点も考慮してレストランを選びました。
余談2:ルームサービスメニュー(2024.3.31時点)
メニュー | 値段 |
---|---|
インディゴブレックファースト: ※下記より各1点ずつ選択 ●ヨーグルト(ナチュラル/ローファット) プレーン/フルーツコンポート(ストロベリー/ブルーベリー) ●ゴントランシェリエ ベーカリー バスケット ※バター・コンポート添え ●シリアル コーンフレーク/玄米フレーク/チョコクリスピー/バーチャミューズリー ●車山照 卵料理(サイドディッシュ添え) 目玉焼き/ボイルエッグ/スクランブルエッグ/エッグベネディクト+200円/ オムレツ(ハム,チーズ,マッシュルーム,トマト,ほうれん草,オニオン) | 5,900円 |
和朝食 | 5,900円 |
きぬあかりうどん | 2,600円 |
パルマンティエ | 2,500円 |
サラダヴェール | 2,400円 |
キッズブレックファスト | 2,700円 |
あんバタークロワッサン | 2,000円 |
ヨーグルト(ナチュラル/ローファット) プレーン/フルーツコンポート(ストロベリー/ブルーベリー) | 600円 |
シリアル コーンフレーク/玄米フレーク/チョコクリスピー/バーチャミューズリー | 600円 |
メニュー | 値段 |
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サラダヴェール | 2,400円 |
アンティーブとロメインレタス パンチェッタ | 2,500円 |
ネイバーフッドベジタブルタブーレ | 2,400円 |
愛知県産 新玉葱のババロア そら豆のクーリ アルプスサーモンのコンフィとスプラウトサラダ | 3,500円 |
シャルキュトリー&チーズセレクション | 3,200円 |
トリュフデュクセルのフレッシュパスタ | 4,200円 |
守口漬けタルタルバーガー | 4,200円 |
和牛フィレ100gグリエ 2種のソース | 6,400円 |
愛知県産クロダイ フキ味噌バターと五色あられ 彩大根とかぶら 菜花と桜エビのブールブランソース | 5,100円 |
知多牛”響”ロティ ジャンボなめこと原木椎茸ソテー 椎茸香るベアルネーズソース | 6,600円 |
おにぎりセット(サーモン・天むす 守口漬) | 1,600円 |
バニラアイスクリーム | 1,800円 |
デザートセレクションプレート | 2,500円 |
殿様御膳: ・愛知県産 新玉葱のババロア そら豆のクーリ アルプスサーモンのコンフィとスプラウトサラダ ・季節のスープ ・サラダ ・メイン料理 (「知多牛”響”ロティ ジャンボなめこと原木椎茸ソテー 椎茸香るベアルネーズソース」または 「愛知県産クロダイ フキ味噌バターと五色あられ 彩大根とかぶら 菜花と桜エビのブールブランソース」) | 6,000円 |
姫御膳: ・愛知県産 新玉葱のババロア そら豆のクーリ アルプスサーモンのコンフィとスプラウトサラダ ・季節のスープ ・トリュフデュクセルのフレッシュパスタ | 4,500円 |
メニュー | 値段 |
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燻製サーモンとトースト | 1,900円 |
保美豚ベーコンドック サラダ・スープ添え | 2,600円 |
名古屋コーチン卵焼きサンドウィッチ | 2,300円 |
おつまみセレクション | 1,800円 |
フレッシュフルーツ盛り合わせ | 2,200円 |
ホテル敷地内散策
ホテル周辺には犬山城,犬山城下町,鵜飼で有名な木曽川や,日曜朝限定の犬山朝市,
そして犬山市内には名鉄が関係したり・しなかったりするさまざまな観光スポットがあります。
ですが,そのあたりは他サイト様に任せるとしまして,今回は敷地内の散策も面白いよーということを少し紹介します。
まずは,なんといっても国宝茶室如庵を擁する日本庭園・有楽苑。
■有楽苑
営業時間:9:30-17:00(最終入苑16:30,水曜定休)
入苑料金:1,200円 ※宿泊者無料
入苑料 大人1,200円のところ,なんと宿泊者は無料で見学できます。
また,ふつうに敷地内を歩いているだけでも自然や歴史が調和した雰囲気にリラックスできます。
感想
この地域にあることを「インディゴ」ブランドなりに咀嚼している良いホテルでした。
レベルが高いホテルであるからこそバーでのできごとなど人手不足感は少し残念に思いましたが,総合的にはオススメできる水準のお宿です。
口コミの確認などは以下のサイトから!
出典
- IHG, ブランド, https://www.ihg.com/content/jp/ja/about/brands (閲覧2024.5.7) ↩︎
- IHG, 私たちのブランド, https://www.ihg.com/hotelindigo/content/jp/ja/about-us (閲覧2024.5.7) ↩︎
- ホテルインディゴ犬山有楽苑, FAQ, https://inuyama.hotelindigo.com/faq/ (閲覧2024.5.7) ↩︎
- ホテルインディゴ犬山有楽苑(じゃらん),ホテルインディゴ犬山有楽苑 基本情報 ,https://www.jalan.net/yad306994/ (閲覧2024.5.7) ↩︎