日本版はFeliCa対応！Pixel 4a日本版と米国版の比較

2020年8月3日，GoogleのスマートフォンPixel 4aが発表されました。日本と米国のストアページにおける技術仕様より，日本版と米国版の違いについて見ていきます。

スペック比較

主に違いがある部分は以下のとおりです。全体的な仕様などについては「Pixel スマートフォンのハードウェア技術仕様」[1]のページなどで確認できます。

項目	日本版（G025M）[2]	米国版（G025J）[3]
位置情報	GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou	GPS, GLONASS, Galileo, QZSS
ネットワーク	【2G】 GSM / EDGE クアッドバンド（850、900、1,800、1,900 MHz) 【3G】 UMTS/HSPA+/HSDPA: バンド1/2/4/5/6/8/19 【4G】 LTE:バンド 1/2/3/4/5 /7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/38/39/ 40/41/42/66	【2G】 GSM/EDGE: Quad-band (850, 900, 1800, 1900 MHz) 【3G】 UMTS/HSPA+/HSDPA: バンド1/2/4/5/8 CDMA EVDO Rev A: BC0/BC1/BC10 【4G】 LTE:バンド1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/20/25/26/28/29/30/38/39/40/41/66/71
Felica	対応	記載なし
SIM	シングルナノSIM eSIM	シングルナノSIM eSIM
価格	42,900円	349ドル

FeliCa

日本版にはFelicaが搭載されています。モバイルSuicaなど国内のFelicaを用いた決済サービスへの対応が期待されます。
→モバイルSuica対応端末に追加されていることを確認しました[4](2020.8.22更新)

eSIM

廉価版前モデルのPixel 3aの日本版はeSIMには非対応でしたが，4aはしっかりと対応してきています。嬉しいですね。

ただ，[1]のページでは「SIM」欄にeSIMの記載がありますが，「ネットワーク」欄には日本版のみ非記載なのですよね(2020.8.4午前6:00現在)。これが罠でないことを祈ります。単なるミスですよね？

ネットワーク

世界的にも4G（LTE）の普及著しいため2G・3G規格についての言及は省略します。

4Gについては，日本版と米国版で対応しているバンドが微妙に異なりますが，日本国内での使い勝手は大きくは変わらないように見受けられます。もちろん，日本版の方が国内キャリアが使用しているバンドの対応数は多いですが，国内の主要なバンドは米国版でもカバーしています(Docomoのプラチナバンドである19が米国版では非対応に見えますが，26が19を内包しているはずです)。

海外に持っていく場合についても日本版・米国版ともに世界の主要なバンドはおさえているという印象を受けます。（もちろん海外で利用を予定している場合は，あらかじめその国で使われているバンドを調べてくださいね）

位置情報

位置情報については米国版はBeiDouが非対応です。BeiDouは簡単に言えば中国が開発したGPSのようなものです。安全保障上の観点などがあるのかもしれません。
GPS9（米国），GLONASS（ロシア），Galileo（欧州），BeiDouどれも全世界をカバーしているため，実用性についてはBeiDouがあってもなくても影響はないと思われます。

あとは，こちらも使う分にはほぼ関係ないですが，Pixel4までは使われていなかった日本のQZSSが両方に採用されています。嬉しいことです。